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6月24日付の Japan Times の 'Pattern found when stars of love align' の記事の書き出しは次のようになっていた。 When people searching for love find their perfect mate, they often liken the convergence to "chemistry" — that special something that brings one certain individual to the head of the class. 米国の人類学者が人間の性質を4つの部類に分け相性診断をする試みのことが書かれてある。 ここに出てくる chemistry という単語。 英語の native の人たちは「相性」を意味するときにこの単語を実に頻繁に使う。 There's no chemistry between that guy and me というように。。。 化学反応に例えることで人間関係が一元的でないことを物語っていて日本語の「相性」にはない含みがある。 人と人とのかかわり合いを表すのにはなかなか言い得て妙なのだ。 A物質とのB物質を試験管で混ぜ合わせたら素晴らしい生成物を産み出すかもしれないけれど、ちょっと間違えてC物質にしたら、 BOOM! 大爆発を引き起こすかもしれない。 熱や、濃度の加減でもまた変わってくるかもしれないし。。。。 人間関係も全く別個のDNAを持った物体がぶつかり合って一回一回違うものを産み出す。 何億という人間がだれ一人と同じでないDNAを持っているからその相性はまた無限にあるわけだ。 AさんとBさんの組み合わせでXという関係が出来上がる。 同じ二人でも、もしかしたら別の状況下ではYという関係になるかもしれない。 毎年様々なクラスを受け持ちながら、この chemistry ということを思う。 クラス30名の学生同士の chemistry ,それから彼らと私との chemistry。。。。 素晴らしく chemistry が harmonious であって、学びがちゃんとできた、と実感するときがある。 別の30名のクラスはう~ん、なんだかなあ、と感じられるようなchemistry で納まることがある。 私という人間は変わらないし、授業の進め方も同じなのに全くchemistry は違う。 だから最終的な「学び」もきっと違うのだろう。 新学期に教室に足を一歩踏み出したときからその chemistry が決まっているようにも感じる。 良い chemistry があるとますます良くなったりする。 私も変わるし、学生も変わるし、それにつられてクラス全体が変わっていく。 なんだかなあ、というクラスは少しは工夫はしてみるのだけど、なんだかなあ、で一年終わってしまうことが多い。 どうしてか、ってそれがよくわからない。 これが chemistry 。 よその夫婦の関係なんてわからない、というのもそういうことだろう。 そして人間関係について相談されたときに、私のときはこうだったよ、とか、私だったらこうするよ、と言ったとしてもそれは本当に参考程度にしかならないと思うのだ。 相性辞典のような公式ブックがあればよいのだけど、何せ一個一個違うからね、ページがいくらあっても足りません。 だからさきほどの人類学者の試み、そんな簡単ではないのですよ。 あああ、人間って難しい。。。
by clarendon-court
| 2009-07-21 18:09
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